なぜ多くの人がケースの管理を軽視してしまうのでしょうか。行動科学や認知心理学の観点から見ると、人間には「無色透明な液体=清潔である」と直感的に錯覚するバイアス(ヒューリスティック)が存在します。洗面台から出る澄んだ水道水や、ケースに溜まった透明な保存液を見ていると、そこに恐ろしい病原体が数千匹単位で蠢いているとは直感的に想像しにくいのです。
しかし、角膜という組織は血管が通っておらず、ひとたび感染が成立すると白血球などの免疫部隊が迅速に到達できない極めて脆弱な器官です。「昨日まで水道水で洗っていて平気だったから明日も大丈夫」という生存バイアスを捨てなければなりません。
自己管理を見直すべき人の条件
- 即座に改善すべき人:ケースの洗浄に洗面所の水道水を使っている人、ケースを浴室や洗面台など湿気の多い場所に置いている人、購入から半年以上同じケースを使い続けている人。
- 安全な運用ができる人:ワンデータイプのレンズに切り替えるか、MPSボトルを使い切るごとに必ずケースを新品へ交換し、乾燥場所をリビング等に固定できる人。