「キモリ 暴言」という組み合わせがここまで急激にトレンド上位を席巻した背景には、インターネット掲示板における歴史的な元ネタの存在があります。長年のネットユーザーの間では、かつて「ポケモンBBS」や「なんJ(5ちゃんねる・なんでも実況J板)」に立てられていた「【悲報】キモリ、また暴言を吐いてしまう」といったネタスレが広く知られていました。
かつてのネタスレは、キモリのクールでニヒルな公式ビジュアル(口元に小枝をくわえた姿)や図鑑説明、アニメ版でのサトシのキモリの硬派な立ち振る舞いを面白おかしく誇張し、架空の乱暴なセリフをアフレコして楽しむ純粋なパロディ文化でした。コミュニティ内での一種の「お約束」として愛されていたミームだったのです。
ところが2026年の騒動では、この過去のネタスレを知る層が「またいつものパロディスレか」とクリックしたところ、実際の配信現場で起きたプロゲーマーによる生々しい暴言音声に直面するという認知のギャップが発生しました。「ネタだと思ったら本気の炎上案件だった」「キモリをだしにした悪質な誹謗中傷ではないか」という落差が、ネットユーザーの驚愕と怒りをさらに増幅させる燃料となってしまったといえます。