「必要なものだけを買って15分で立ち去る」——そんな従来のロードサイド型ショッピングのスタイルが崩れ始めている。通路幅にゆとりを持たせ、要所に質の高いベンチや休息スペースを配置した設計への変更が、訪れる人々の滞留時間を顕著に延ばしているのだ。
実際に現地で話を聞いた50代の女性客は語る。「昔はスーパーで食材を買ったらすぐ帰っていたけれど、今はカフェで一息ついたり、日用品のフロアをぶらぶら見て回るのが習慣になった」。わざわざ都心部の百貨店や大型モールまで足を運ばなくても、徒歩や車で数分の場所で充実した時間が手に入る。この「近場での質の高い滞在」というニーズを的確に捉えたことが、客足の絶えない最大の理由だろう。