大正の近代化の熱狂、太平洋戦争の惨禍、戦後復興の応急期、そして平成の保存復原を経て令和の今日に至るまで、東京駅丸の内駅舎は常に日本という国家と都市の鼓動を記録し続けてきました。
地上約35メートルの八角形ドームを見上げるとき、私たちは単に美しい装飾を眺めているのではありません。辰野金吾が図面に注ぎ込んだ執念、戦災の焦土のなかで駅舎を守り抜いた名もなき鉄道員たちの誇り、そして500基の免震装置を地下に潜り込ませて100年後の未来へバトンを繋いだ現代の技術者たちの結晶を目の当たりにしているのです。
次に東京駅を訪れるときは、新幹線や通勤電車の乗り場へと急ぐ足をほんの5分だけ止めてみてください。丸の内の改札を抜け、ドームの真下から天を仰ぎ、駅前広場へと歩みを進める――。その一歩一歩が、100年の記憶と未来の時間が交差する、かけがえのない都市の物語へとあなたを誘ってくれるはずです。 (出典: 東京 駅 丸の内 駅舎(Yahoo!ニュース))
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