彼が一躍その名を全国区へと押し上げた転機は、2001年に公開された映画『ウォーターボーイズ』だ。男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑むという画期的な設定でヒットを記録したこの青春コメディ映画は、日本映画業界に大きな旋風を巻き起こした。
玉木宏が演じたのは、印象的なアフロヘアーがトレードマークの早乙女役。作中、頭に火が移って丸坊主になってしまうコミカルな展開は、観客の心に強烈なインパクトを残した。撮影に先立ち、キャスト陣は連日激しいプール練習を課された。夏の日差しのもと、皮膚が剥がれるほど泳ぎ込んだ日々の情熱が画面全体から溢れ出している。ハンサムな容姿を持ちながら振り切ったコメディに挑む姿勢は、彼の役者としての幅を大きく広げることとなった。