本誌が独自入手した限定リークネタの中でも特に衝撃的なのが、真冬の極寒の中で行われた山麓ロケーションの裏話だ。氷点下10度を下回る過酷な環境下、凍りつくような吹雪の場面を人工雪ではなく本物の極寒の現場で撮影。カメラのバッテリーが数分でダウンするトラブルに見舞われながらも、撮影は連日深夜まで及んだ。
「吉沢さんは吐く息が白く凍りつく中で、薄手の上着一枚で迫真の逃亡劇を演じきった」と現場スタッフは振り返る。寒さで暖房用の大型ヒーターが故障するアクシデントもあったが、是枝裕和監督自らが現場の指揮を執り、スタッフやキャストを一丸とさせた。その極限状態が生み出したリアリティこそが、作品に漂う鬼気迫る空気感の正体だ。