なぜ運動会でチェッコリ玉入れが大人気?曲の秘密と必勝法を徹底解剖

なぜ運動会でチェッコリ玉入れが大人気?曲の秘密と必勝法を徹底解剖

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競技の代名詞となっている楽曲「チェッチェッコリ」は、一体どこで生まれ、どのような経緯で日本の玉入れと結びついたのでしょうか。その源流を辿ると、遥か遠く西アフリカのガーナ共和国に伝わる伝統的な民謡(手遊び歌)に行き着きます。

ガーナ現地で歌い継がれてきた「Kye Kye Kule(チェッチェッコリ)」は、リーダーの歌声に合わせて子どもたちが復唱しながら、頭、肩、腰、膝、足首と順番に身体に触れていくリズム遊び歌です。日本の「あたま・かた・ひざ・ポン」に近い性格を持っています。歌詞に使われている言葉の意味については諸説あるものの、言語学的な調査によると現地のアカン語やガ語の音韻をベースにしたオノマトペ(擬音・掛け声)であり、深い叙事詩的な意味というよりも「身体の各部位を指し示しながら楽しく動くための合言葉」として機能しています。

このガーナ民謡が日本に上陸した契機は、1970年代にNHKの教育番組や合唱団向け教材で紹介されたことでした。さらに2000年代初頭、清涼飲料水のテレビCMソングとしてコミカルなアニメーションとともに放映されたことで、日本国内のお茶の間に一気に知名度が浸透しました。

では、このダンス曲と玉入れを合体させた「チェッコリ玉入れ」自体の発祥はどこにあるのでしょうか。学校体育史や教育関連資料を照合すると、2000年代前半に神奈川県や愛知県などの先進的な幼稚園・小学校の体育主任教諭らが、児童の表現運動と団体競技を融合させるアイデアとして考案した実践報告が複数の教育研究会誌に見られます。現場の教員たちの「子どもたちがもっと楽しく参加でき、保護者も笑顔になれる種目を作りたい」という草の根の工夫が口コミや教員研修を通じて全国へと波及し、現在の国民的定番種目へと発展したのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。