面接官が社会の動向について質問を投げかける最大の理由は、受検生の社会性や情報への感度を測るためだ。学校という枠組みを超えて世の中に目を向けられているか。多角的な視点で物事を捉える姿勢があるか。文部科学省が掲げる「主体的に社会に関わる力」の実践度が、この短いやり取りの中に如実に表れる。
各地域の都道府県教育委員会が示す面接ガイドラインにおいても、自らの考えを論理的に説明するコミュニケーション能力の評価に重きが置かれている。受検生がどのような出来事に興味を持ち、何に問題意識を抱いているかを知ることは、本人の価値観や人柄を理解するための最も確実な指標となる。だからこそ、表面的なニュースのなぞり書きでは面接官の心に響かない。