尾道の拠点は、かつてアルミサッシ界の巨人であったトステム尾道工場として創業し、長年にわたり中国地方の住宅建設を支えてきました。2011年のトステム、INAX、新日軽、東洋エクステリア、サンウエーブ工業の経営統合によってLIXILが誕生して以降も、広島県内におけるサッシ・開口部建材の供給ネットワークにおいて欠かせない役割を担ってきました。
主な製造・取扱品目の変遷を見ると、住宅業界の技術トレンドが色濃く反映されていることが分かります。
- 従来型の標準アルミサッシ:かつての主力。汎用住宅向けサッシの切断・組立・加工を大量に処理
- 複合・樹脂サッシ部材の流通・特注加工:2026年の省エネ基準適合義務化やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)普及に伴い、高性能窓の流通・アッセンブリー対応へシフト
- ビル用建材・店舗用特注サッシ:標準規格品だけでなく、地域物件ごとの個別寸法に合わせたカスタマイズ加工
国内のサッシ市場は現在、断熱性能に劣る単体アルミサッシから、樹脂複合サッシやオール樹脂サッシへと主役が完全に交代しています。広島県内のサッシ供給網においても、大型押し出し成型などは全国基幹マザー工場が担い、尾道などの地域拠点は施工現場に近い場所でのスピーディーな仕上げ・配送を受け持つ分業体制が確立されています。