ノイズキャンセリングとは?仕組みの原理と耳に悪い噂の真相を徹底解説

ノイズキャンセリングとは?仕組みの原理と耳に悪い噂の真相を徹底解説

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ノイズキャンセリングの進化と表裏一体をなすのが、外付けマイクで周囲の環境音を拾ってスピーカーから耳へ届ける「外音取り込み機能(アンビエントサウンド/ヒアスルー)」です。現在はこの2つの機能をいかにシームレスに行き来できるかが製品の価値を左右しています。

AirPods Proに代表される最新のヒアスルー機能は、耳に何も装着していない裸耳状態と錯覚するほど自然な音響透過性を実現しています。コンビニのレジで店員と会話する際や、駅のホームで運行案内を聞き取る際、イヤホンを耳から取り外す必要が一切ありません。さらに最新モデルでは、普段は外音を取り込みつつ、救急車のサイレンや工事現場の削岩音のような突発的な大音量だけを瞬時に安全なレベルまで減衰させる「適応型環境音制御」が標準化されています。

しかし、ジャーナリスティックな視点から決して見過ごせないのが、屋外利用時における安全性と法規制の観点です。

強力なノイズキャンセリングを作動させた状態で屋外を歩行したりランニングしたりすることは、背後から接近するハイブリッド車や電気自動車(EV)、電動キックボードの走行音を完全に遮断することを意味します。接近に気づくのがコンマ数秒遅れただけで、重大な接触事故に直結します。警察庁の指導および各都道府県の道路交通規則において、自転車乗車中にイヤホン等を使用して周囲の音が聞こえない状態で運転する行為は安全運転義務違反の処罰対象(公安委員会遵守事項違反)となります。「屋外を移動中は必ず外音取り込みモードにする」「交通量の多い場所では片耳のみの使用に留める」といった自己防衛のルール徹底が不可欠です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。