物語のクライマックスとなる無限城編で、無一郎は自らの先祖である最強の鬼、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)と対峙します。序盤で片腕を切り落とされるという絶望的な重傷を負いながらも、無一郎の闘志は決して潰えませんでした。
戦いの中で無一郎は、相手の筋肉の動きや血流を視覚情報として捉える「透き通る世界」を会得。さらに、体を真っ二つにされながらも最後の力を振り絞り、万力の握力によって日輪刀を「赫刀(かくとう)」へと染め上げました。この赫刀による強烈な一撃が黒死牟の再生能力を大きく遅らせ、不死身に近かった最強の鬼を打倒する決定的な勝機を作り出したのです。
命を賭して仲間へ道を切り拓いた無一郎の最期は、霞の呼吸の研ぎ澄まされた刃が放った最高峰の輝きとして、多くの読者の胸に深く刻まれています。