お肉の直売所が一般的なスーパーマーケットと決定的に異なるのは、仕入れから販売に至るまでの流通プロセスの短さです。通常、私たちが手にする精肉は、生産農家から出荷されたあと、食肉市場(と畜場)、卸売業者(問屋)、二次問屋、配送センター、そして小売スーパーへと何段階もの中間業者を経由します。この過程で運送コストや人件費、各業者のマージン(手数料)が幾重にも上乗せされ、最終的な店頭価格が決まります。
これに対し、食肉卸や加工場が運営する直売所では、自社工場で解体・整形した精肉をそのまま隣接する売場へ直行させます。中間マージンが完全にゼロになるため、問屋が卸す原価に近い価格設定が実現します。さらに、小分けトレーへの個別包装や過剰なパッケージングを省き、真空パックやメガ盛りパックで提供することで、包材費と加工工数を極限まで削ぎ落としています。