東京からアクアラインを渡った先、千葉県袖ケ浦市に位置する保護ハウス。
緑豊かな環境の中に建つその施設では、行き場を失った多くの犬や猫たちが穏やかな時間を過ごしている。だが、現場の空気は決して甘くはない。早朝から始まるケージの清掃、一頭一頭の体調に合わせた食事の準備、投薬、そして人間に対するトラウマを抱えた個体への入念なトレーニング。
「一頭でも多くの命を救う」というスローガンは心地よいが、現実は甘くない。病気の進行や噛み癖のある犬との対峙など、息が詰まるような瞬間の連続だ。それでもスタッフたちが笑顔を絶やさないのは、目の前で動物が見せる小さな変化を肌で感じているからに他ならない。