メガセンタートライアル上里店に足を運ぶと、まず圧倒されるのが生鮮食品から日用消耗品、衣料品、家電製品に至るまでの驚異的なプライシングです。多くのスーパーマーケットが原材料高やエネルギーコストの上昇を理由に値上げを余儀なくされるなか、同店が低価格を維持し続けられる背景には、流通業界関係者の間でも評価が高いトライアルグループ独自のテクノロジー主導型オペレーションがあります。
一般的な小売チェーンでは、卸売業者を介した中間マージンや物流コスト、さらには各店舗での品出しやレジ打ちに伴う膨大な人件費が商品価格に上乗せされます。しかし、株式会社トライアルホールディングスは元来IT企業として創業したルーツを持ち、流通情報のサプライチェーンを自社開発のEDI(電子データ交換)で一元管理しています。メーカーとの直接取引によって中間コストを極限まで削ぎ落とし、その利益を売価へと直接還元するビジネスモデルを確立しました。
さらに、現場で顕著なのがAIカメラと電子棚札を駆使したスマートストア戦略です。店内に配置された無数のセンサーカメラが商品の欠品状況や来店客の動線をリアルタイムで検知し、補充作業の最適化を自動支援しています。バックヤード業務とレジ業務の省力化によって店舗運営コストを従来型店舗比で約15〜20%削減することに成功しており、これが「競合他社が真似できない安さ」を継続的に生み出す根本的なカラクリです。