数年前、日本の旅行ガイドやWebメディアでも盛んに取り上げられた「JMT(존맛탱 / ジョンマッテンのアルファベット頭文字)」。現在、この表現の使われ方には明らかな変化が見られます。若者文化の移り変わりが極めて早いソウル・聖水洞(ソンスドン)や弘大(ホンデ)の飲食店現場での観察によると、「JMT」はテキスト上のハッシュタグとしては一定の認知を維持しているものの、日常の生きた会話で口にする若者は激減しています。2026年現在では「少し前の流行語」という印象が強まっています。
では、現在ネイティブが日常で連発している韓国語美味しい若者言葉やリアルな俗語とは何でしょうか。代表的な3つの潮流を押さえておく必要があります。
第一に、不動の地位を保ち続けているのが「존맛(ジョンマッ)」です。「非常に・めちゃくちゃ」を意味する俗語「존나(ジョンナ)」と「맛(マッ)」が融合した韓国語美味しいスラングであり、日本語の「クソうまい」「激うま」に相当します。親しい友人同士でサムギョプサルの脂が乗った肉を口に運んだ際、「와, 존맛이다(ワ、ジョンマシダ)」と叫ぶ光景は今や日常の定番です。
第二に、InstagramやTikTokのショート動画を中心に爆発的な支持を集めているのが「찐맛(ッチンマッ)」です。「찐(ッチン)」は「本物の、ガチの」を意味する流行語で、「ガチで旨い」「本物の味」という信頼感を込めたニュアンスを持ちます。インフルエンサーのステマ投稿を嫌う若者たちが、「광고 아니고 찐맛(広告じゃなくてガチで美味しい)」と強調する文脈で頻用されています。
第三に、味のクオリティが高すぎて衝撃を受けた際の感嘆表現として定着しているのが「미쳤다(ミチョッタ)」です。本来は「狂った」を意味する形容動詞ですが、「味が常軌を逸しているほど美味い」「ヤバすぎる」という最大の褒め言葉として機能しています。「이거 맛 미쳤는데?(これ、味ヤバくない?)」というフレーズは、現地のトレンディなビストロやベーカリーカフェで最も耳にする生きた表現です。