大手宿泊予約サイトおよび「休日グランピング部」が公開した最新の市場調査データによると、全国で「ペットと泊まれる」と明記されたグランピング施設は256施設に達しました。数年前まではコテージの片隅でケージ飼育を求められるケースが一般的でしたが、現在ではドームテントやヴィラタイプを中心に、犬専用のアメニティや大型ドッグランを備えた施設が主流となりつつあります。
とりわけ注目を集めているのが、宿泊予約サイト「リゾートグランピングドットコム」等でも特集が組まれる「1日3組限定」「完全独立型プライベートドッグラン付き」といった高付加価値型の施設です。他犬との接触を極力減らし、ドッグランから客室温泉、専用バーベキューテラスまでをプライベート空間で完結させるスタイルが、愛犬家の支持を急速に集めています。
しかし、市場の急拡大の裏側で、施設の「受け入れ体制の質」には致命的な格差が生じています。既存のテントにフェンスを後付けしただけの簡易施設では、隣室テントの物音や足音に愛犬が怯えて吠え続けたり、わずかな隙間から愛犬がすり抜けて脱走しそうになったりするトラブルが頻発しています。施設数が増加した今だからこそ、表面的なPR写真に惑わされず、ハード面とソフト面の両方を見極める眼識が求められています。