味処よし田の鯛茶漬けには、常連客の間で受け継がれてきた「最も美味しく食べるためのお作法」があります。膳が運ばれてきたら、焦って最初からお茶をかけてしまってはいけません。一杯で二度、三度と表情を変える味の変化を楽しむのが「よし田流」の真骨頂です。
一杯目:タレを絡めた刺身をご飯とともに
まずはおひつから炊き立ての白米を茶碗によそい、特製ダレをたっぷりまとった鯛の切り身をそのままご飯の上に乗せて頬張ります。熱々のご飯の熱でタレの香りが立ち上り、濃厚なコクと鯛のプリッとした食感がダイレクトに口いっぱいに広がります。
二杯目:熱々の出汁茶を注ぎ、半生の上品なお茶漬けに
続いては、ご飯の上に残りの鯛の切り身とタレ、薬味の海苔やワサビを盛り付け、熱い煎茶(出汁茶)を回しかけます。熱が入ることで鯛の表面がふんわりと白濁し、半生の状態に変化。熱で溶け出したごまだれがスープ全体に広がり、一杯目とは打って変わってまろやかで上品な極上の出汁茶漬けへと昇華します。
ご飯はおひつでおかわりが可能なため、タレの最後の一滴まで心ゆくまで堪能できるのが大きな魅力です。