芸能史に残る大スキャンダルの火蓋が切られたのは、2016年2月19日発売の写真週刊誌『FRIDAY(フライデー)』でした。誌面には「六代桂文枝『20年不倫』のお相手が全真相を激白!」という扇情的な大見出しが躍り、桂文枝が紫艶さんと密着するプライベート写真、さらには文枝とされる人物から送られた生々しいメッセージの数々が公開されたのです。
告白に踏み切ったのは、当時38歳だった元演歌歌手の紫艶さん本人でした。紫艶さんの証言によると、出会いは1996年、彼女がまだ18歳の少女だった頃に遡ります。大阪で開催された歌謡コンテストで審査員を務めていた桂三枝(当時)に見出され、芸能界入りの足がかりを掴んだことがきっかけでした。紫艶さんは「上京後、すぐに男女の関係になり、文枝師匠は私の二十歳のお祝いもしてくれた。それ以来、20年間にわたって愛人関係を続けてきた」と赤裸々に語ったのです。
世間が何よりも戦慄したのは、文枝が長年築き上げてきた「クリーンな愛妻家」のパブリックイメージとの落差でした。『新婚さんいらっしゃい!』で数千組の新婚夫婦の門出を祝福してきた国民的スターが、自らは20歳以上も年の離れた女性を四半世紀近く囲っていたのではないかという疑惑は、ネット掲示板やワイドショーを一瞬で炎上させました。