関東地方整備局および独立行政法人水資源機構が連日公開している観測データを読み解くと、首都圏の命綱である利根川上流ダム群の合計貯水量は、平年値を明確に下回る水準で推移している。ダム群全体における有効貯水容量の推移は、過去の渇水年と比較しても警戒を要するグラフを描き始めた。
とりわけ懸念されるのは、流入量の大幅な落ち込みだ。河川からの流入が日々の放水量を下回り続ける「マイナス収支」が続いており、このペースで推移すれば夏場のピーク需要期を乗り切るためのバッファーが急激に削り取られることになる。現時点での数値低下は、単なる一時的なブレではなく構造的な水不足のサインと見るべきだ。