WEB掲示板やSNSでは、定期的に「キャンピングカーにトイレはいらない」「道の駅やコンビニのトイレを使えば十分」という言説が飛び交います。しかし、キャンピングカートイレ不要論の真相を深く掘り下げると、ある特定の利用環境に偏った意見であることが浮き彫りになります。
不要論を唱える層の多くは、「単独での車中泊が中心」「行動範囲が幹線道路沿いに限られている」というケースです。一方で、実際にファミリーや夫婦で旅をするオーナー層を対象としたアンケート調査(日本RV協会・JRVA関連データ参照)では、70%以上が「車内にトイレがあって助かった」と回答しています。
特に以下のようなシチュエーションにおいて、車内トイレの真価が発揮されます。
- 悪天候や厳冬期の夜間:豪雨や吹雪の中、傘をさして数十メートル離れた公衆トイレまで往復するストレスから解放される。
- 高速道路の激しい渋滞:ゴールデンウィークや年末年始の数十キロに及ぶ渋滞中、子どもや高齢者が突然訴える尿意に即座に対応できる。
- 衛生面への不安:夜間の無人公衆トイレにおける防犯リスクや、清掃が行き届いていない不衛生な環境を完全に回避できる。
一方で、トイレ付きキャンピングカー後悔の評判として頻出するのは設備自体の不満ではなく、「処理担当が常に夫(または特定の同乗者)に偏り、家庭内不和の火種になる」「狭いマルチルームの掃除が負担になり、最終的に物置化してしまった」という心理的・運用面でのギャップです。トイレをつけるか否かではなく、「誰が、どの方式なら精神的負担なく維持できるか」を事前に合意形成しておくことが失敗を防ぐ境界線となります。