SNSや知恵袋などのコミュニティでは、ピルの効果に関して不正確な情報が散見されます。特に多い2つの誤解について、医学的根拠をもとに事実を整理します。
誤解①:「休薬期間(偽薬を飲んでいる7日間)は避妊効果が切れる?」
これは完全な誤解です。21日間の実薬を正しく連続服用していれば、休薬期間の7日間(プラセボ服用期間)も排卵抑制効果は持続しています。休薬期間中に起こる出血は「消退出血」と呼ばれ、通常の月経とは異なりホルモン低下に伴う安全な出血です。ただし、休薬期間が8日以上空いてしまうと急速に効果が失われるため、次のシートへの移行日を1日たりとも遅らせてはなりません。
誤解②:「ピルを飲んでいればコンドームは一切不要?」
ピルは妊娠を防ぐ確率において非常に優れた手段ですが、クラミジア、淋菌、梅毒、HIVなどの性感染症(STI)を予防する力はゼロです。近年、20代〜30代を中心に梅毒やクラミジア感染症の報告件数は高止まりを続けています。パートナーが特定多数である場合や感染症検査を経ていない関係性においては、避妊と感染症予防の双方を目的とした「ピル+コンドームの二重防護(デュアルプロテクション)」が鉄則です。