インターネット上には首や肩の痛みに関する様々なセルフケア情報が溢れていますが、なかには医学的根拠に乏しい危険な誤解も混ざっています。正しい知識を持って身体を守るために、よくある3つの誤解を正しておきましょう。
誤解①:「痛いときは首を大きく回してボキボキ鳴らせば治る」
これは最も避けるべき行為の一つです。頸椎の間には重要な神経の束が通っており、首を無理に回したり反らせたりすると、変形した骨や飛び出した椎間板が神経根を強く圧迫し、頚椎椎間板ヘルニアや神経炎を一気に悪化させる原因になります。
誤解②:「肩甲骨の奥が痛いときは、とにかく強く押してほぐすべき」
肩甲骨の内側(菱形筋や肩甲挙筋周辺)に感じる痛みは、局所の筋肉が原因ではなく、首(頸椎)から伸びる神経が刺激されて起きているケースが多々あります。原因元ではない背中を力任せに指圧・マッサージすると、筋繊維を傷つけて筋膜の炎症を併発し、痛みの長期化を招きます。
誤解③:「湿布を貼って痛みが和らげば病院に行く必要はない」
消炎鎮痛成分入りの湿布は一時的に痛覚の伝達をブロックしますが、根本的な骨の変形、神経の狭窄、内臓の異常そのものを治癒させているわけではありません。「薬が切れると再び痛む」状態を何週間も放置すると、神経麻痺などの後遺症につながる恐れがあります。