都内の人気エリアや地方都市の路地裏で、平日・休日を問わず朝8時から20〜30人以上の行列を作るベーグル専門店が目立ちます。なぜ一般的なパン店ではなく、あえてベーグルに特化した専門店に人々が殺到しているのでしょうか。
製パン業界の動向調査や店舗オーナーへの取材によると、この背景には「タイパ(時間対効果)と確実なご褒美感」を求める現代の消費行動が強く関係しています。一般的な食パンやクロワッサンと比べ、専門店が手がけるベーグルは1個あたりの密度が高く、咀嚼回数が増えることで得られる満足感が際立っています。さらに、具材をふんだんに巻き込んだ惣菜系やスイーツ系など、専門店ならではの独創的な商品開発がSNSで視覚的に拡散され、「並んででも手に入れたい限定体験」として定着しました。
また、店舗運営の現場では、大量生産を排して1日の仕込み量を厳格に管理するクラフトスタイルが主流です。これにより「売り切れ次第終了」という希少価値が生まれ、結果として開店前の混雑状況をさらに加速させる好循環を生み出しています。