Q1:生後何ヶ月頃まで発症する可能性がありますか?
A1:発症のピークは生後3週〜生後1ヶ月前後です。生後2週未満や生後3〜4ヶ月を過ぎてから新たに発症することは極めて稀です。生後半年以降に突然噴水状嘔吐が始まった場合は、感染性胃腸炎や異物誤飲、腸重積症など別の原因を疑う必要があります。
Q2:手術をせずに薬だけで治すことはできますか?
A2:硫酸アトロピンという消化管の緊張を緩める薬剤を用いた内科的治療法は存在します。しかし、薬が効くまでに日数がかかり入院が数週間から1ヶ月以上に及ぶことや、最終的に効果が不十分で手術に切り替わるケースもあるため、現在多くの小児専門病院では短期間で安全に完治する腹腔鏡手術が推奨されています。
Q3:吐いたミルクが緑色や黄色い場合も肥厚性幽門狭窄症ですか?
A3:肥厚性幽門狭窄症では、胃の出口が塞がっているため胆汁(緑色)が混ざることはありません。もし吐物が鮮やかな緑色(胆汁性嘔吐)である場合は、腸回転異常症に伴う中腸軸捻転など、一刻を争う緊急手術が必要な腸閉塞の可能性が高いため、迷わず直ちに救急外来を受診してください。
Q4:手術費用はどのくらいかかりますか?保険は適用されますか?
A4:肥厚性幽門狭窄症の検査・手術・入院費用はすべて健康保険の適用対象です。さらに、各自治体の「乳幼児医療費助成制度(子ども医療費助成)」が適用されるため、自己負担額は無料、または1日数百円程度の自己負担で済む自治体がほとんどです(※個室代や差額ベッド代、おむつ代等の自費分を除く)。