背景には、近年の環境意識の高まりと家計防衛の意識がある。正月に買った餅をカビさせて捨ててしまう「食品ロス」は長年家庭の悩みだったが、バリエーション豊富なレシピの浸透によって、最後まで飽きずに美味しく食べ切る文化が浸透した。
大手食品メーカーの担当者は「切り餅は長期保存が効く優れた炭水化物源。単なる正月料理としてではなく、通年使える万能な節約食材としての再評価が進んでいる」と分析する。冷蔵庫にある残り野菜や缶詰と組み合わせるだけで立派な主菜に変わる点が、忙しい現代人のライフスタイルに合致しているのだ。