沖縄の星の砂は砂じゃない?激減の真相と持ち帰りルールの全貌

沖縄の星の砂は砂じゃない?激減の真相と持ち帰りルールの全貌

沖縄の星の砂は砂じゃない?激減の真相と持ち帰りルールの全貌とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

旅行者の間で絶えず論争となるのが、「ビーチで星の砂を記念に小瓶へ詰めて持ち帰ってもよいのか」という問題です。ネット上では「少しなら問題ない」「一粒でも持ち帰ったら即逮捕される」といった両極端な言説が散見されますが、法的な実態は極めて明快に定義されています。

結論から述べると、国立公園の特別地域内に指定されている海岸では、星の砂を含む土石・砂利の採取および持ち出しは法律で固く禁止されています。

根拠となるのは「自然公園法」第20条第3項です。星砂の名所として全国的に知られる竹富島の「カイジ浜(星砂の浜)」や西表島の主要海岸は、環境省が指定する「西表石垣国立公園」の特別地域または海域公園地区に該当します。同法では指定区域内における鉱物・土石の採取を環境大臣の許可制としており、観光客が記念として無許可で持ち去る行為は明確な違法行為となります。これに違反した場合、「6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金」という重い刑事罰が科される可能性があります。

竹富島のカイジ浜の入り口には、八重山警察署や環境省、地元竹富町の名義で「星砂の持ち出し禁止」を警告する看板が複数設置されています。現地ガイドや島民からも「砂浜の星砂は島の大切な自然遺産であり、持ち帰らないでほしい」と口頭で周知徹底が行われています。

一方で、国立公園の特別地域から外れている沖縄本島の一部の一般ビーチであれば自然公園法の直接的な網はかかりません。しかし、海岸法や各自治体の生活環境保全条例、あるいはマナーの観点から、自然物を大量に収奪する行為は固く戒められています。「誰にも見られていないから」「少量だから大丈夫」というモラルハザードが重なった結果、かつて無数に存在した星砂ビーチがどのように変貌したのかを直視する必要があります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。