Q1:現在、家電量販店に並んでいる東芝の冷蔵庫や洗濯機は、実質的に中国製なのですか?
A1:開発・設計は日本国内の技術陣が主導していますが、資本は中国の美的集団(Midea)傘下の「東芝ライフスタイル」が運営しています。製造拠点は中国や東南アジアの最新鋭工場が担っており、実質的には「日本の技術思想・品質管理基準と、中国メガサプライヤーの生産力が融合したグローバル製品」となっています。
Q2:テレビの「REGZA(レグザ)」も東芝本体の製品ではないのですか?
A2:はい、東芝本体の製品ではありません。2017年に中国ハイセンスグループへ事業譲渡され、現在は「TVS REGZA株式会社」というハイセンス傘下の別法人が企画・開発・販売を行っています。ただし、研究開発拠点は神奈川県に残されており、レグザ特有の高画質映像エンジンやクラウド録画機能は日本人エンジニアが開発を主導しています。
Q3:なぜ東芝はあれほど大規模だった大連工場を閉鎖したのですか?
A3:主たる要因は、設立から約30年が経過したことによる設備の老朽化と、現地の人件費高騰による生産コストの上昇です。さらに東芝本体の経営危機に伴う固定費削減の一環として、生産拠点をベトナム工場や日本国内工場へ集約する構造改革が断行されたためです。
Q4:東芝本体は今後、中国市場で再び家電などの一般消費者向け製品を販売することはありますか?
A4:東芝本体がBtoC家電に再参入する可能性は極めて低いです。美的集団に対して40年間のブランド使用権を譲渡している契約上の縛りがあることに加え、現在の東芝はエネルギー、社会インフラ、パワー半導体、デジタルソリューションをコア領域とするBtoB企業への特化を明確に打ち出しているためです。