実際の古文読解で減点されないためには、文脈に応じた適切な現代語訳の当てはめ方が欠かせません。代表的な3つのパターンを例文で確認します。
例文1:本動詞・四段活用(尊敬語)
「帝、御衣(みぞ)を給ふ。」
・品詞分解:帝(主語・貴人)+御衣を+給ふ(四段・終止形・尊敬本動詞)
・現代語訳:「帝が、お召し物をお与えになる。」
※主語が帝であり、直前に動詞がないため「お与えになる」と訳出します。
例文2:補助動詞・四段活用(尊敬語)
「姫君、美しく笑ひ給ふ。」
・品詞分解:姫君(主語)+美しく+笑ひ(動詞連用形)+給ふ(四段・終止形・尊敬補助動詞)
・現代語訳:「姫君が、美しくお笑いになる。」
※「笑ふ」という動作主(姫君)を高めるため、「お〜になる」「〜なさる」と訳します。
例文3:補助動詞・下二段活用(謙譲語)
「これより罷(まか)り出でむと、思ひ給ふるなり。」(会話文内)
・品詞分解:思ひ(動詞連用形)+給ふる(下二段・連体形・謙譲補助動詞)+なり(断定)
・現代語訳:「ここから退出いたそうと、思っております。」
※会話文中での話者自身の思考動作であり、「〜ております」「〜申す」と訳すのが自然です。