歴代大会の中でも「史上最高のファイナル」として世界中のフットボールファンに記憶されているのが、アルゼンチン前回大会優勝を決定づけた2022年のカタール大会です。
カタールW杯決勝ハイライトを振り返ると、アルゼンチンがリオネル・メッシのPKとアンヘル・ディ・マリアの華麗なカウンター弾で2点を先行。しかし後半終盤、フランスのエースであるキリアン・エムバペが驚異の決定力でわずか97秒の間に2ゴールを奪い同点に追いつきます。延長戦でもメッシとエムバペが互いに得点を重ね、3-3の死闘の末に突入したPK戦をアルゼンチンが制しました。代表キャリアの集大成としてトロフィーを掲げたメッシの姿は、サッカー史のクライマックスとして永遠に刻まれています。
さらに歴史を遡れば、1950年に開催国ブラジルが約20万人の大観衆の前でウルグアイに逆転負けを喫した「マラカナンの悲劇」、1954年に圧倒的優位と見られていたハンガリーを西ドイツが覆した「ベルンの奇跡」、1986年にディエゴ・マラドーナが「神の手」と「5人抜き」で世界を震撼させたイングランド戦など、W杯の優勝劇の裏には常に劇的なドラマが存在していました。