避寒地として根強い人気を誇る沖縄の2月の気温と服装について、旅行者の誤解が後を絶ちません。「南国だから暖かいはず」と薄着で降り立ち、現地の冷たい風に震え上がるケースが散見されます。
気象庁の過去30年の観測データによると、那覇市の2月の平均気温は約17〜18℃。数字だけを見れば春の陽気に思えますが、現場で体感する寒さは別物です。冬の沖縄は東シナ海からの強い北風(季節風)が吹き荒れる日が多く、風速が1m増すごとに体感温度は約1℃低下します。そのため、実質的な体感温度は12〜13℃程度まで冷え込む日も少なくありません。
現地を快適に過ごすための服装は、厚手の長袖シャツやニットに、防風性に優れたウインドブレーカーやマウンテンパーカーを羽織るスタイルが正解です。足元も素足サンダルは避け、スニーカーを選びましょう。
海水浴こそオフシーズンですが、2月の沖縄には他の季節にはない独自の魅力が凝縮されています。北極圏から出産と子育てのために慶良間諸島周辺へ南下してくるザトウクジラを間近で観察できる「ホエールウォッチング」は遭遇率95%を超えるベストシーズンを迎えます。さらに、本部八重岳などでは濃いピンク色が特徴の「カンヒザクラ(寒緋桜)」が咲き誇り、日本一早いお花見を満喫可能です。夏季なら1泊10万円を超える恩納村の一流リゾートホテルに半額以下で宿泊できる点も、冬の沖縄旅が熱烈に支持される決定打となっています。