花札の「短冊(タン)」には、文字が書かれた赤短のほかに、何も書かれていない無地の赤短、そして紫がかった青色をした「青短(あおたん)」が存在します。これらはゲームの役作りに直結する重要な要素です。
役の構成として最も有名なのが、「赤短(松・梅・桜の3枚)」と「青短(牡丹・菊・紅葉の3枚)」です。どちらも揃えれば高得点となる大役ですが、絵柄の季節感と短冊の色の組み合わせには深い意図があります。春の訪れを告げる初春から春の植物(松・梅・桜)には華やかな赤が配され、初夏から秋へと移ろう植物(牡丹・菊・紅葉)には落ち着いた深みのある青が採用されています。単なる点数合わせのカードではなく、一組48枚の中に1年の季節の移ろいが凝縮されています。