「宮」は単体だけでなく、苗字として他の漢字と組み合わせる機会が極めて多い文字です。組み合わせる文字の構造に応じて、「宮」のシルエットを柔軟にコントロールすることがプロ級の仕上がりを生み出します。
「宮崎」を美しく書くコツ
「崎」は「山(へん)」と「竒(つくり)」からなる左右構造の漢字で、全体として横幅を取りやすい特徴があります。そのため、「宮」のうかんむりや下の口を過度に広げすぎず、縦のラインをややスレンダーに引き締めることで、2文字並んだときの横幅の調和が取れます。
「宮本」を綺麗に書く方法
「本」は中央の縦画と左右の大きな払いを持つため、下部に視覚的な広がりがあります。「宮」の下の口をしっかりと横に張って土台を作り、続く「本」の左右の払いを伸び伸びと広げることで、堂々とした安定感のある苗字の並びが完成します。
行書(くずし字)での流れるような連筆の技術
ビジネス文書や手紙などで重宝される行書では、楷書とは異なるリズムが求められます。「宮」を行書で書く場合、以下の崩し方が一般的かつ美しいとされています。
- うかんむりの3画目の折れから、流れるように内側の上の口へ気脈を繋ぎます。
- 上の口は角を落として丸みを持たせ、底辺を書き終えた勢いのまま7画目の「ノ」へと一筆で連続させます。
- 7画目から下の口の左縦画へそのまま入り、下の口も丸みを帯びた形状で柔らかくまとめます。