『キョウリュウジャー』がスーパー戦隊シリーズ史上の傑作と称される大きな要因の一つに、徹底したビジネス的成功が挙げられます。バンダイナムコホールディングスの過去の公式決算資料を精査すると、放送期間中(2013年度)のトイホビー売上高は前年比で大きく伸長し、総額140億円規模に迫るビッグセールスを記録しました。
その牽引役となったのが、変身銃「ガブリボルバー」と、コレクションキーアイテムである「獣電池」の相互連動システムです。「カミツキ合体」という直感的なギミックと、サンバのサンバステップを取り入れた変身シークエンスは、当時の子どもたちの身体感覚を強烈に刺激しました。
この熱気は10周年のタイミングで再燃しました。大人のコレクター向けに仕様を完全刷新した「ガブリボルバー -MEMORIAL EDITION-」の発売や、『王様戦隊キングオージャー』劇中での変形合体ロボ「キングキョウリュウジャー」のプレミアム玩具化は、予約開始直後に各通販サイトで割り当て数を完売。初期の玩具をリアルタイムで遊んでいた層が20代に達し、可処分所得を持つ大人のコレクターとして市場に回帰したことで、プレ値市場でも高値安定を維持する稀有なIPへと進化を遂げています。