「アンパンマンの初期が怖い」という現象の背後には、薄気味悪いホラー要素ではなく、戦禍を生き抜いたやなせたかし氏の魂の叫びが刻み込まれていました。痛みを知らない正義は傲慢であり、自らを差し出さない愛は偽物である――。高度経済成長期の飽食の時代に投げかけられたその強烈なアンチテーゼは、混迷を深める現代においてこそ、より一層の切実さを持って響きます。
顔をちぎられ、首だけになりながらも荒野を飛び続けた初期のアンパンマン。その傷だらけの姿に私たちが感じる戦慄は、平和と豊かさに慣れた私たちが忘れかけている「命を救うことの尊さと厳しさ」に対する畏怖の念なのかもしれません。次にアンパンマンの笑顔を見る時は、そのまあるい顔の奥底にある、やなせ氏の不退転のメッセージに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (出典: アンパンマン 初期 怖い(Yahoo!ニュース))
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