見た目が同じように白い「上白糖」と「白い甜菜糖(ビートグラニュー糖)」は、原料も性質も根本から異なります。最大の違いは原料となる植物と産地です。
日本の家庭で広く使われる白砂糖(上白糖)は、沖縄や鹿児島、東南アジアなどの温暖な地域で栽培されるサトウキビ(イネ科)を主原料としています。一方、甜菜糖は北海道の寒冷地で栽培される甜菜(ヒユ科・別名サトウダイコン)から作られます。漢方や食養生の考え方では、寒い地域で育つ甜菜は「体を冷やしにくい甘味料」として重宝されてきました。
また、製法面でも上白糖は結晶の表面にしっとり感を出すための「転化糖(ビスコ)」を微量に吹き付けて仕上げていますが、ビートグラニュー糖は添加物を一切加えないサラサラとした高純度の結晶です。後味が重たく残らず、素材の風味を邪魔しないキレのある上品な甘さが際立ちます。