2012年1月期にフジテレビ木曜劇場枠で第1期が放送され、同年のスペシャル版、2014年の『続・最後から二番目の恋』とシリーズ展開された本作。中井貴一演じる鎌倉市役所の観光推進課長・長倉和平(当時50歳)と、小泉今日子演じるテレビ局の敏腕ドラマプロデューサー・吉野千明(当時45歳)が織りなす大人のロマンティック・コメディです。
本作が放送から10年以上経過しても色褪せない最大の要因は、名手・岡田惠和による緻密な脚本と、二人の圧倒的な演技力のシナジーにあります。制作関係者の証言によると、企画当初から中井貴一と小泉今日子の起用が絶対条件として設定されており、双方のパブリックイメージと人間的深みを極限まで反映した「完全な当て書き」として執筆が進められました。
劇中で繰り広げられる二人の口喧嘩は、台本にして数ページに及ぶ長台詞がワンカット長回しで撮影されることも珍しくありませんでした。互いの痛いところを突き合いながらも、根底には深い敬意と孤独の共有がある――この絶妙な距離感こそが、視聴者が「ずっと二人の会話を観ていたい」と熱狂する源泉となっています。