稀惺かずとは次期トップ確定?父・松岡修造を超えた圧巻の実力と評判を徹底解説

稀惺かずとは次期トップ確定?父・松岡修造を超えた圧巻の実力と評判を徹底解説

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世間の「親のコネや家柄による抜擢ではないか」という穿った見方を、自らのパフォーマンスによって完全に払拭した決定的瞬間が訪れます。それが、研究科5年(研5)のときに勝ち取った2023年星組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』での新人公演初主演(ロナン役)でした。

この公演が劇団内でどれほど過酷な挑戦であったかは、宝塚ファンなら誰もが知るところです。本役を務めたのは、宝塚歌劇団屈指の圧倒的な歌唱力と身体能力を誇るトップスター・礼真琴。極めて音域が広く、フレンチ・ロック特有のリズム感を要求される難曲揃いのナンバーを、研5の若手が歌いこなすことは至難の業と見られていました。

しかし、新人公演の幕が開いた瞬間、客席の空気が一変します。力強く安定した発声、情感をストレートにぶつける伸びやかな歌声、そして何よりも主人公ロナンの持つ泥臭い反骨心と情熱を、全身からほとばしらせて演じきったのです。終演後の劇評や専門誌『歌劇』『宝塚GRAPH』の座談会でも、「歌唱力の高さはもちろん、内面から役を生きる芝居心に圧倒された」と絶賛が相次ぎました。

入団時の第105期生は、数々の有望スターがひしめく「黄金世代」として名高く、稀惺かずと自身も音楽学校卒業時の成績は上位で優秀賞を受賞するなど、当初から基礎技術の高さは折り紙付きでした。話題性という名の逆風を、圧倒的な鍛錬と舞台度胸によって追い風へと変えてみせたのです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。