ネット上の情報や一般的な歴史雑学において、このホトトギスの句に関してよく見られる代表的な誤解が2点存在します。
誤解1:信長は感情に任せて家臣を手当たり次第に処刑していた?
「鳴かぬなら殺してしまえ」という言葉のインパクトから、信長を「短気で狂気的な暴君」と捉える見方がありますが、これは史実と大きく異なります。実際の信長は、柴田勝家や林秀貞など、過去に自身へ反旗を翻した家臣であっても実力があれば許して重用する極めてプラグマティック(実用主義)な人物でした。追放や処罰が行われたのは、何年にもわたって改善の兆しが見られず、組織の規律を乱し続けた場合に限られています。
誤解2:伊達政宗の「鳴かぬならそれもまたよし」は本人の作?
信長・秀吉・家康に加えて、「伊達政宗は『鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス』と詠んだ」という説がインターネット上で散見されます。しかし、これも後世の創作であり、実際には松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助が自著などで語った人生訓や、昭和期の作家・評論家によるパロディが混同されたものです。