ショットのPコートはなぜ重い?740と753Usの違いと失敗しないサイズ選び

ショットのPコートはなぜ重い?740と753Usの違いと失敗しないサイズ選び

ショットのPコートはなぜ重い?740と753Usの違いと失敗しないサイズ選びの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

試着室でショットの740に袖を通した瞬間、誰もが「まるで鎧(よろい)のようだ」と口を揃えます。一般的な量販店のウールコートが約800g〜1kg程度であるのに対し、740は約2kg前後。なぜここまで重いのでしょうか。

その背景には、生地であるメルトンウールの製法と歴史的背景が深く関係しています。Pコートは元来、荒れ狂う冬の洋上で見張りを行う兵士たちの生命を守る作業着でした。冷気と海水混じりの突風を遮断するため、織り上げたウール生地を極限まで縮絨(しゅくじゅう)させ、糸の隙間を完全にフェルト化させる高密度加工が施されています。

740が採用する32オンス(約900g/㎡)のメルトン生地は、指でつまんでも簡単には曲がらないほどの剛性を持ちます。さらに裏地にはダイヤモンドキルティングの中綿が敷き詰められており、ダウンジャケットのように空気を含ませて暖めるのではなく、「物理的な厚みと密度で冷気を完全に遮断する」という力学に基づいています。この徹底したミリタリースペックこそが、ショットのPコートが圧倒的に重い構造的な理由です。

山田 真由
著者

山田 真由

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