大腸内視鏡検査の精度を左右する最大の要因は、大腸の粘膜がどれだけ綺麗に洗浄されているかという点に尽きます。大腸内視鏡検査で食事制限を行う最大の理由は、大腸のヒダの奥深くに残存する細かな残渣(食べかす)をゼロに近づけるためです。
とくにゴマ、キウイやトマトの種、海藻類、キノコ類といった不消化物は、大量の下剤(腸管洗浄剤)を服用しても腸壁にへばりついて残りやすい性質を持っています。これらが便と混ざって残ると、数ミリ大の早期大腸がんや平坦型ポリープが隠れてしまい、見落としのリスクが一気に跳ね上がります。
さらに、便がスムーズに排出されないと、下剤を追加投与することになり、検査開始までの時間が大幅に延びて受診者の身体的負担が増大します。事前の食事選びを正しく行うことこそが、検査時の苦痛を最小限に抑える一番の近道です。