筆者は平日の朝および金曜夕方のラッシュ時に、JR東京駅構内の改札内・外に点在するシュガーバターの木 東京駅店舗(グランスタ東京や銘品館など)の定点観測を実施しました。そこで浮き彫りになったのは、現代のビジネスパーソンと観光客が求める「お土産に対する合理性」です。
レジ前に並ぶ客層を観察すると、20代から50代まで極めて幅広い年代が並んでおり、特にスーツケースを引いたビジネスパーソンのまとめ買いが際立っています。彼らが迷わず手に取るのは、14個入や21個入といった個包装の大容量ボックスです。販売員の迅速なオペレーションも相まって、東京駅特有の分刻みの乗り換えスケジュール下でも数分で購入を完了できる導線が確立されていました。
一方、羽田空港の第1・第2ターミナル売店では、搭乗直前の利用客が「ここでしか買えない限定感」を求めて足を止めます。季節ごとの限定フレーバーや羽田限定パッケージは、東京駅の定番商品と巧みに差別化されており、「定番の安心感」と「希少性」を両立させる緻密なエリアマーケティングが現場の熱気から伝わってきます。