祇園の路地裏に潜む名店、和三盆シュークリームが呼ぶ静寂の熱狂

祇園の路地裏に潜む名店、和三盆シュークリームが呼ぶ静寂の熱狂

今注目を集めている 祇園の路地裏に潜む名店、和三盆シュークリームが呼ぶ静寂の熱狂について、多角的な視点をご紹介しています。

祇園の風情を象徴する花見小路通。舞妓の姿を追うカメラやガイドツアーの列を横目に細い路地へと折れると、突如として京都の奥深さが姿を現す。紅殻格子が連なる町家の景観に溶け込むように佇む「祇をん ひつじカフェ」は、かつてお茶屋として使われていた建物の骨格を色濃く残している。

靴を脱ぎ、磨き抜かれた床板を踏みしめた時の心地よい沈み込み。天井を見上げれば、何十年もの年月を生き抜いてきた梁が鈍い光を放っている。決して広くはない。席数も限られている。しかし、視線が自然と坪庭の苔や手入れされた竹へと抜けるよう設計された空間は、息苦しさとは無縁だ。座敷に腰を下ろして庭を眺めているだけで、張り詰めていた神経がゆっくりと解かれていくのを感じる。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。