名曲『涙そうそう』の歴史は、1990年代後半にシンガーソングライターの森山良子と、沖縄出身のバンドBEGINがテレビ番組で共演したことから動き出しました。BEGINの楽曲『恋しくて』に深い感銘を受けた森山良子は、彼らに「沖縄の風を感じるような曲を書いてほしい」と楽曲制作を依頼します。
数年後、BEGINから届いたデモテープには、哀愁と温かさが同居する美しいアコースティックギターの旋律が吹き込まれていました。その音色を耳にした瞬間、森山良子の脳裏には長年心の奥底にしまい込んでいた感情が一気に溢れ出したといいます。
その後、デビュー後なかなかヒットに恵まれず一度は沖縄へ帰郷していた夏川りみが、テレビでBEGINがセルフカバーしていたこの曲を偶然耳にします。「どうしてもこの曲を歌いたい」と直談判した彼女の類まれな歌声にBEGINのメンバーが惚れ込み、カバーシングルのリリースが実現しました。