ネット掲示板やSNS上の相談投稿を調査すると、特に多いのが「電波時計 電池交換後の初期設定を飛ばしてしまい、針が延々と回転を続けて止まらない」「ちょうど1時間だけずれたまま直らない」という声です。
ある大手時計量販店の修理受付担当者は、次のように現場の実態を証言しています。
「お客様から『新しく電池を入れたのに何時間経っても合わない』とお持ち込みいただく壁掛け時計の約9割は、電池投入直後に裏面のリセットボタン(RESET)をピンで押していません。電波時計は電源が完全に切れた際、内部のICメモリに中途半端な電圧データが残り、誤作動防止の保護モードに入ります。この状態をリセットピンで初期化しない限り、受信アンテナ回路が起動しない設計になっている機種がほとんどです」
また、海外対応マルチバンド時計において「ぴったり1時間や2時間ズレる」という事例では、誤ってタイムゾーン設定(ホーム都市設定)が「TYO(東京)」から「BJS(北京・-1時間)」や「SEL(ソウル)」以外に変更されているケースが散見されます。電波自体は1秒の狂いもなく拾えているにもかかわらず、ユーザー自身のボタン誤操作によって異なる国の時差が適用されているという盲点です。