ワークマンのバイクブーツは危険?賛否両論の安全性とコスパの真相

ワークマンのバイクブーツは危険?賛否両論の安全性とコスパの真相

ワークマンのバイクブーツは危険?賛否両論の安全性とコスパの真相についての真相をお届けします。

インターネット上で巻き起こる論争の核心は、バイク用ブーツの安全性という観点でワークマン製品がどこまで実用に耐えうるかという点にある。二輪車の乗車中に発生する事故では、下肢の負傷率が頭部や胸部に次いで高く、とりわけ足首の複雑骨折や靭帯断裂、アスファルト滑走による皮膚の広範囲摩耗が致命的な後遺症をもたらす。専用のライディングブーツは、衝撃吸収プロテクターやねじれを防ぐ特殊シャンク(芯材)、耐摩耗性に優れた厚手の本革や強化マイクロファイバーでガチガチに固められているのが一般的だ。

これに対し、ワークマンのラインナップは作業現場で培われた耐滑性や防水性を基盤としている。近年登場したイージスライディングシューズなどの専用設計モデルには、くるぶしパッドやアッパーの補強が施されているものの、レース用や本格アドベンチャー用ブーツと同列の剛性を期待するのは酷と言わざるを得ない。日常のストップ&ゴーや低速走行における接触リスクには一定の耐性を示すが、時速80kmを超える高速滑走や車体に足が挟まれた際の圧縮荷重に対しては、どうしても防御力に限界がある。

巷で囁かれるワークマンシューズの危険性という言説は、製品自体の不良ではなく「用途と強度のミスマッチ」から生じているケースが大半だ。本来はキャンプや軽作業向けに設計されたカジュアルなスニーカーでシフト操作を行い、ギアチェンジのたびに靴がボロボロになったり、靴紐がステップやチェーンに巻き込まれそうになったりするトラブルが、ネガティブな評価を加速させた背景がある。安全性を議論する際は、単にブランド名で一括りにするのではなく、どのモデルをどのような走行環境で用いるかを厳密に切り分ける必要がある。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。