大手質問サイトやSNS上では、痰の絡みに関する悲痛な投稿が後を絶ちません。「喉の奥にスライムが詰まっているようで喋りにくい」「何度もエッヘンと咳払いをして職場で白い目で見られる」といった実体験は、現代人を悩ませる深刻なストレス要因です。
医療現場の動向として、風邪をきっかけに気道過敏性が亢進し、感染が治まった後も数週間から数か月にわたって咳と痰が続く「咳喘息」や「感染後咳嗽」の診断件数が増加傾向にあります。咳喘息の場合、ゼーゼー・ヒューヒューという典型的な喘鳴(ぜんめい)は聞こえず、夜間や早朝、冷たい空気や煙を吸い込んだ拍子に、乾いた咳とともに少量の透明な痰が出続けます。これを単なる風邪の治りかけと放置すると、約3割が本格的な気管支喘息へと移行するといわれています。
また、単なる風邪か、それとも気管支炎や肺炎へ悪化しているのかを見極めるサインとして、呼吸困難感と体温の推移があります。深呼吸をしたときに胸の奥が痛む、階段の上り下りで不自然に息が切れる、あるいは37度台半ば以上の微熱が何日も下がらないといった徴候が現れた場合は、炎症が肺胞領域まで波及している可能性が極めて濃厚です。