イオンラウンジをめぐる不満の声の根源を探ると、過去の手厚いサービスを体験したことのある古くからの利用者ほど、現状の厳格な運用に対して強いギャップを覚えている実態が浮かび上がってきます。現場取材と公式発表資料から見えてきた、改変の決定打となるポイントは主に5点存在します。
最大の変更点はトップバリュお菓子の完全廃止です。かつては小皿に盛られた豆菓子やクッキー、煎餅などが1人ひとパックずつ無償で提供され、家族連れやシニア層の大きな楽しみとなっていました。しかし再開後の運営方針において飲食の提供形態が見直され、現在もお菓子類の提供は一切行われていません。
続いて利用者を落胆させたのが飲み物の提供制限です。以前はセルフサービスのドリンクバー形式で、コーヒーや各種ジュース、お茶類を何杯でも自由におかわりできる仕様でした。ところが現行ルールでは、専用カフェマシンによるコーヒー抽出または冷蔵ショーケースからのペットボトル・紙パック飲料の選択制となり、原則として「1人につき1杯(1本)のみ」と厳しく制限されています。
さらに利用プロセスそのものも一変しました。ふらりと立ち寄って並べば入れた時代は終わり、公式スマートフォンアプリ「iAEON」からの完全事前予約制が導入されています。1回の滞在時間は最大30分間に制限され、時間が来れば速やかに退席を促される徹底したタイムマネジメントが敷かれています。また、同伴者についても「会員本人を含めて原則2名まで(同伴者は3歳以上に限定)」とされ、小さな乳幼児を連れた家族全員での利用は実質的に不可能となりました。