緑谷出久のビジュアル変遷において、読者・視聴者に最も強烈なインパクトを与えたのが、通称「黒デク」と呼ばれる単独行動期の姿です。オールマイトから託された「ワン・フォー・オール」の宿命を一人で背負い、泥と血にまみれながら雄英高校を去ったデクのビジュアルは、それまでの明るい王道少年漫画の主人公像を一変させました。
ボロボロに引き裂かれたコスチューム、歴代継承者の意志を宿す漆黒の鞭「黒鞭」を全身から立ち昇らせるシルエットは、まさにダークヒーローそのもの。ファンの間でも「緑谷出久 闇落ち イラスト」として数多くのファンアートが描かれ、PixivやX(旧Twitter)で幾度となくトレンド入りを果たしました。
そのかっこよさの本質は、単なる外見のダークさに留まりません。「誰かを救うために自分を削り続ける」という狂気にも似た自己犠牲の精神と、仮面の奥から覗く鋭く澄んだ瞳のコントラストが、見る者の胸を締め付け、惹きつけてやまない求心力を生み出しています。