リマの名が広く日本中に知れ渡る決定打となったのが、日韓合同オーディション番組『Nizi Project(虹プロ)』でした。地域予選のカメラの前に立った当時15歳のリマは、審査員であるJ.Y. Park氏に対して極めて印象的な自己紹介を行いました。
「両親が芸能人だからといって、私がすごいわけではない。私は私自身の力で、自分の価値を証明したい」――その表情には、生まれながらにまとわりつく「誰かの娘」というレッテルを力ずくで剥ぎ取ろうとする強い意志が宿っていました。披露した自作の英語ラップとキレのあるダンスは審査員を驚嘆させ、J.Y. Park氏をして「典型的な二世タレントの甘えが微塵もない。彼女自身の才能と情熱が爆発している」と言わしめたのです。
世間が目を見張ったのは、まぎれもなくジブラ 娘 ラップ 才能の遺伝的・後天的な融合でした。Zeebra特有の前乗りのグルーヴ感や明瞭な子音のアタック感を想起させつつも、リマのラップは現代USヒップホップやK-POPのタイトな譜割りを完璧に消化しています。声のトーンを楽曲ごとに変幻自在に操り、自ら英語のリリックを組み上げるクリエイティビティは、単なる指導の賜物ではなく、彼女が自室で孤独に音と言葉に向き合ってきた鍛錬の証左でした。