SNSが生活インフラとなった現代において、3月11日の誕生日を巡るネットの反応は非常に繊細です。X(旧Twitter)やInstagramなどのタイムラインでは、追悼のハッシュタグや震災関連のポストが並ぶ中、バースデーケーキの写真や「風船が飛ぶエフェクト」を表示させることに強い抵抗を感じるユーザーが少なくありません。
また、本人だけでなく周囲の人間関係においても小さな摩擦や気まずさが生じています。当事者や友人たちからは、次のような率直な声が寄せられています。
「毎年3月11日はSNSの通知を切っている。タイムラインが震災一色になる中で『私、今日誕生日です!』と投稿するのはどうしても気が引けてしまう」(20代・会社員)
「仲の良い友達が3月11日生まれだが、LINEで『おめでとう』と送るタイミングに毎年悩む。震災のニュースを見ている時間帯に送るのは不謹慎ではないか、かといってスルーするのも冷たいと思われないかと気を遣う」(10代・大学生)
このように、友達の反応としても決して悪気があるわけではなく、「どう配慮すべきかわからない」という戸惑いが、結果として当事者に「腫れ物に触られるような寂しさ」を感じさせてしまう要因になっています。